ゼロワン回顧録7(2005年)

松永光弘 佐藤耕平

松永光弘 佐藤耕平

松永光弘 佐藤耕平


写真1.2

佐藤耕平選手の必殺のジャーマンスープレックスを喰らうも、


ホールドしてある腕に、フォークを刺して脱出




そしてフォークで腕をメッタ刺し









この試合の入場時、私は、花道から扉一枚隔てた真っ暗な所で、スタンバイしていました。


目を閉じ、今までの人生で経験して来た嫌な出来事を、わざと思い出します。


子供の頃の借金苦、父親のDV、両親の離婚、

借金のカタに家を明け渡した事、

大富豪の従兄弟を見ながら育った事、

ウイングを下降させた船橋での凡戦

新生FMWでの悪夢



すると、どんどん腹が立って目は、吊り上がって来ます



そして、果ては、戦争、大虐殺などを想像して、

全ての人達が、肩を押してくれているような想像をします。


悪魔が語りかけて来ます


「世の中に復讐して来い


こんな想像をしながら、モチベーションを上げ


テーマ曲が、鳴り、入場します。





すると、観客が


「ヒャーッ

となります。



リングサイドの女性は、下を向いていまっていました。





ただ、顔を2.3発張って、目だけを作って入場しても、こんな雰囲気は出ません。







ゼロワンの女子選手(SUN)が、関係者に連れられて、


店に来た時に、私の顔を見るなり、



顔面蒼白になった事がありました。
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ゼロワン回顧録8(2005年)





佐藤耕平戦


会場は、あまり沸かず、佐藤選手が反撃した時以外は静かな感じでした。






観客が完全に引いてしまっていましたね。





しかし、観客の反応に右往左往した団体(W○F)と違って、関係者は、逞しかったです。



「あの観客の引きっぷりが、最高でした(笑)


と言う感じで、いつもよりお客さんが入っていたので、意にも介していない様子でした。








そして、佐藤選手のパートナー、


横井宏孝選手が、救出に登場(写真1.2)




私は、少しだけにらみ合うと、逃げました。



反則をするだけして、恥も外聞も無く逃げる所は、


ザ・シークの手法です。






私は、一人ですから、長くリングにとどまっていたら、



ゼロワンの選手は、怒って、袋叩きにしなければいけなくなります。


袋叩きにすれば、観客のフラストレーションが解消されてしまい、次に繋がりません。




また、たった一人に対して、大勢で向かって行くのも、ある意味かなりカッコ悪く、



私に同情してしまう観客もいるでしょう



しかし、何もせずに見ていたら、チキンだと思われてしまいます。








どちらにしても、ゼロワン軍の面目は、無くなります。







こんな場合は、早く引き上げるのが一番です。

ゼロワン回顧録9(2005年)







このゼロワン参戦は、非常に大変でした。



一試合に、全てのエネルギーを注いで、


それから店で仕事




試合は、前日に、夜中まで試合をしていますから、試合当日には、ヘトヘトでした。





数ヵ月先の試合が決まると、


「今のアルバイトが、試合の日まで、辞めずにいてくれるのだろうか?


などと悩みは尽きません。






このポジションでの試合だと、欠場してしまったら代わりはいませんから、

体調を崩したり、怪我にも気を付けなければいけません。








試合に集中したいですが、仕事がありますから、集中出来ません。



まあしかし、プロレス専業になってしまうと、試合数が増えて、プレミア感が無くなります。


プレミア感を大切にするとなると、この生活に耐えるしかありません。





しかし、

「疲れていて余裕が無いから、怖さが出るのだろう


と前向きに考えていました。













ファンが店に来ると、素の顔を見られてしまう訳ですから、


怖く見せるのは、難しい事です。





「何かのきっかけで、タガが外れると、豹変する、二重人格者



で通すしかありません。










写真1は、

「有刺鉄線デスマッチをやってやる


と叫んび、要求を飲んだ、

横井選手も苦戦




写真2

セコンドから、有刺鉄線グローブを渡されて


写真3

反撃する横井選手




この、観客のフラストレーションが、初めて解消されるシーンに、


後楽園ホールの観客は、パンチ11発に合わせて、一斉に手拍子


と掛け声。





これは、凄かったです。




サムライの映像では、場外に集音マイクが、セットされておらず、



この手拍子が拾えていなかったのは、残念でした





ヒールとして成功したと感じるシーンです。
プロフィール

松永光弘

Author:松永光弘
Mitsuhiro Matsunaga

学生時代より相撲、空手の修行に励み、1989年10月FMWにてプロレスデビュー。以降W★ING、大日本プロレス等の団体を渡り歩き、ファイヤー・デスマッチ、五寸釘デスマッチ、サソリサボテン・デスマッチ、裸足蛍光灯デスマッチ等の危険且つ過激な闘いに身を投じる。1997年4月東京都墨田区にステーキ店「Mr.デンジャー」を開店。自ら厨房に立ち、仕込みから調理まで腕を振るう日々を過ごしている。

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