ミスターデンジャー水道橋店12、前半こぼれ話 (1999年)

Aさんは何しろ暴走


「事務所を作ろう、工場を作ろう指でOK


そして最初に小さな店舗を借りて、事務所を作りました。


それから、結構大きな倉庫を探して来て、

「ここを肉の加工工場にしましょう指でOK


と言われましたが、私はさすがに反発して、


「事務所なんかまだ必要ないです」

と言い、



そして事務所用に借りた店舗を加工場にしました。




Aさんが探して来た人達が加工場でどんな仕事をしているのか、


夜、店を抜け出して、隙間から中を見ていました。
(昼間は働いていて、夜間に作業をしていました)





なんと洗ってもいない容器に、無造作に肉を投げ入れて、

冷蔵庫に入れずに出しっぱなしの状態で、車に乗ってどこかに出掛けてしまいました。




私は、すぐに中に入って、肉を洗浄して、綺麗な容器に移し変えて冷蔵庫に入れました。




本当に、会社を作って多店舗化する事の難しさを実感しました。


他の会社では、人材育成をどんな方法でやっているのか興味はありましたが、


自分自身はもう、多店舗化はこりごりでした。




Aさんに連絡して、

「こっちは色んな所に謝っているんだから、自分が連れて来た人位は、自分の口から

クビを通達して下さい」

と言ったら、


「わかりました!」


と言ったものの、こういう場面では何故か異様に気が小さくて、


何も言えず、


結局私の口から言いました。
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ミスターデンジャー水道橋店13 悪夢の自店競合(1999年)

水道橋店は、アクシデント連発ながら


オープンから500万程度の売り上げでした。



Bさんは、

「水道橋店は軌道に乗ったパンチ

次に行く指でOK


と宣言したものの、



水道橋店の売り上げは、夏頃から落ち始めます。



本店は苦労を重ねて、

200万程度の売り上げから

350万前後まで上げましたが、




水道橋店は、いきなりオープンから500万を連発。

立地や話題性は、やはり際立ちましたが、



やはり甘くはなく、ジリジリと下降し始めました。



売り上げ下降に歯止めが掛からず

そしてAさんのアイディアをBさんが受け入れ、

大幅値下げを断行。


ステーキ130グラムセット
ランチディナーに関わらず
600円

(元々はランチタイムは
150gで980円

ディナータイムは1180円)

450gセットは、

1980円→1580円




私は、本店に断りもなく値下げした事に、腹が立ちましたむかっ(怒り)


本店は、「ステーキ450g+サラダ、スープ、大盛ライス、生ビール中(ソフトドリンク)」

のセットを、2000円で販売


これで、仁義無き


「自店競合」に突入

(同じ名前の店同士がお客さんを取り合い、競合店になる現象)



ミスターデンジャー本店と

ミスターデンジャー水道橋店

の潰し合いが始まりました。

ミスターデンジャー水道橋店14 自店競合(1999年)





水道橋店は、安さと立地の良さで勝負。



本店は、松永光弘本人が常にいる店で勝負。

(私は水道橋店には一切行かなくなりました)



「安いし近いし水道橋店でいいや指でOK


という声が聞かれる中、本店は努力して行きました。

まずは味で必ず勝つ事パンチ


コショウは、既に挽いてある物を使っていましたが、

焼く時に、粒コショウを挽きながら、調理するようにしました。


塩は、食卓塩をやめて、天然塩に変えました。


肉屋さんには

「水道橋店より高く買うから、いい肉は、全て本店に納品してくれるように交渉して、

当然の事ながら快諾されました。

(業者に対して、値切る事が得策とは限りません。

競合店と仕入れ業者が同じという事は多々あります。
値切り倒す人がほとんどですが、商売は他人の裏を掻かなければ生き残れません)




そして、水道橋店は、暑い暑い厨房の中で、

(水道橋店は空調が悪く、夏は店内が異様に暑かったです。厨房内は特に暑く、蒸し風呂状態でした。

これは、売り上げを落とした原因の一つです)


肉掃除やジャガード

を行っていましたが、



本店は、肉の作業をする場所は、

夏は冷房をガンガンに入れ、

冬は暖房は入れずに、


作業する事を徹底して、肉を絶対に温めないようにしました。



そして、決定的に差を付けたのは、


真空パックの機械を使った事でした。

写真上は、肉掃除済み

写真下は、ジャガード済み

(前にも書きましたが、デンジャーステーキの肉

ハンキングテンダーは、日持ちせず

すぐに風味が壊れてパサパサになります。

真空パックの機械を導入した事で劣化を最小限にしました。

真空パックの機械は、当初水道橋店へ肉を配達する為にローンで購入しました。

無駄になりかけましたが、上手く役に立ちました。


あの水道橋店のオープン当初の

粗悪な肉の在庫を作った機械とは違います。

ちなみに値段は80万円位です)
プロフィール

松永光弘

Author:松永光弘
Mitsuhiro Matsunaga

学生時代より相撲、空手の修行に励み、1989年10月FMWにてプロレスデビュー。以降W★ING、大日本プロレス等の団体を渡り歩き、ファイヤー・デスマッチ、五寸釘デスマッチ、サソリサボテン・デスマッチ、裸足蛍光灯デスマッチ等の危険且つ過激な闘いに身を投じる。1997年4月東京都墨田区にステーキ店「Mr.デンジャー」を開店。自ら厨房に立ち、仕込みから調理まで腕を振るう日々を過ごしている。

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